ピアノを習い始めたきっかけ。
ここ最近よく質問されるのが、「ピアノを習い始めるのは早い方が良いですか?」とのお声を良く伺います。ここで私がピアノを習い始めたきっかけを少し綴りたいと思います。長くなりますが、是非読んで下さい★
私は、3歳頃から耳で聴いた曲や、保育園の先生が弾いていた曲を聴き瞬時にピアノを弾いていたそうです。その頃より「ピアノが習いたい!」と、毎日のように言っていたそう。母は半信半疑だった為、無視。あまりにも、しつこいので母が根気負けし、やむを得ずピアノ教室に電話をかけまくる。しかし、当時は「小学生になってからでは無いと無理です!」と、ほとんどのピアノ教室が断ったそう。結局習える教室は無く、小学生になるまで待つ。母は「子供の言う事だから…。」と、ピアノの事はさほど真剣には考えていなかった。
そんな中、当時通っていた保育園の先生が母に、「この子は他の子と違って才能がある。お母さん、ピアノを習わせてはどうですか?」。この保育士さんの言葉がきっかけで、母の心が揺れ動く。やっと、小学生から念願のピアノを習い始める事が出来る。何が言いたいか、私は近年ピアノを習い始める年齢がリトミック等の影響(リトミックを批判する訳でも無いが…)により低年齢化してきてる様に思えます。ただ年齢が低ければ低いと良いと言う訳ではありません。遅く習ったから悪い訳でもなく(どれだけピアノを習いたい!と思えるか。)、ピアノという楽器は、水泳や習字の様にレッスンに通えば上手くなる…。という習い事でもありません。毎日の練習をする事が必須となります。それも1年や2年習ったからといって、ショパンやベートーヴェンの曲がすらすらと弾ける様になる楽器でも無く、最低でも5年はかかると言われています。
例えば、「お母さんが幼い頃少しピアノを習っていた。」というお子さんが居るとします。大抵のお母さんがピアノを弾ける程、覚えていません。ただ「10年くらい習っていた。」という方に関しては、話は別になります。私は、「沢山生徒を集めてお金を稼ぐ。」という教室運営はしたくありません。時代遅れかもしれませんが…(笑)。それは本当にピアノが大好きだからです。お金を無駄にしない為にも、ここでピアノを習う事をお考えのお母様方にお伝えしたいのは、日々の練習を一緒に(年齢が低い場合は特に)見守りサポートして欲しいと思います。そして、数年を見据えてお教室を選んでほしい(お教室によりコンセプトや方向性が違う)と強く願います。きっとその努力はお子さんの人生の財産となり、あらゆる場所で将来役に立つ事でしょう。
長くなりましたが、私自身も大切なお子様の人生のお時間(マイピアノヒストリー)をお預かりする訳ですから、精一杯サポートさせて頂きます!きっと、そこから沢山の奇跡(ドラマ)が生まれる事でしょう。